休日は多くの人でにぎわう熊本県内でも人気のキャンプ場で水難事故が起きました。子どもたちが流されたのは一瞬の出来事でした。

事故があったのは熊本県甲佐町の津志田河川自然公園近くの緑川です。11日夕方、子ども3人が川に流され、11歳と9歳の姉妹が亡くなりました。両腕に浮き輪を着けていた4歳の弟は無事だったということです。

乙女河原と呼ばれ、多くの家族連れなどがキャンプやバーベキューを楽しむ人気スポットで、地元の人もこの場所で事故があったという話は聞いたことがないといいます。

しかし、現場では看板などで川が急に深くなったり、流れが速い場所があるなど注意を呼びかけていました。

警察によりますと、一緒に川で遊んでいた父親が急な川の深さに足をとられてしまい、這い上がった時には子どもたちの姿が見当たらなかったということです。

亡くなった姉妹は乙女橋からおよそ200mと400mのところで発見されており、救助した警察官は「大人の男性でも足がつかないほどだった」と話しているということです。

水の事故は一瞬のすきに起こります。熊本県警地域課の佐藤昌彦課長補佐によると、子どもがおぼれる時、声を出して暴れることもありますが、音もなく一瞬で沈んでしまい、誰も気付かないというケースもあるということです。

対策としてはやはりライフジャケットや浮き輪を着用すること、そして何より子どもを1人にせず、一瞬も目を離さないことを徹底して欲しいと呼びかけています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/52cbb55a9ff8e737d7e2b40bca1e4cb126614afd