シルバーの缶に「CBDX」と書かれ、自販機にしては高額な500円で販売されているドリンク。キャッチコピーは「新しい世界へ」。これは飲料メーカー「チェリオ」(本社:京都市南区)が手がける次世代飲料なのだが、SNSでは「やばそうなドリンク見つけた」「ハイになるのかな」「大麻っぽいらしい」といった投稿が目立ち、興味津々な様子・・・。その謎を探るべく、「チェリオ」の広報担当者を直撃した。

2021年から販売された「CBDX」は、CBD成分を20mg含んだドリンク。ちなみにCBDとは、大麻草に含まれる天然成分の1種「カンナビジオール」の略。日本ではまだマイナーだが、海外ではオイルやバーム、食べ物にも使用されるなど、生活の一部として取り入れる人も多いんだとか。

そんな成分を使ったドリンクが、この「CBDX」というわけだが、ひとまず安全なのか、また違法ではないのか(そんな訳ないが)訊いてみた。

■そもそも・・・なぜ作ったの?

「CBDX」に入っているCBD成分は、大麻草の茎から抽出されたもの・・・、大前提として日本の法律に基づき、厚生労働省も認可済みのものだそう(ひと安心)。

広報担当者は、「世界的なパンデミック、新型コロナウィルスの影響で、外出や行動が制限され、コミュニケーションの無い毎日に不安やストレスと感じる方が増えました。そこで、『リラックスしたい』『穏やかな気持ちで過ごしたい』というニーズに応えられる商品として『CBDX』を、企画・開発しました」と、経緯を明かす。

■レッドブルやモンスターなど、ほかのエナジードリンクと差別化

では、「レッドブル」や「モンスター」などのエナジードリンクとは、どう違うのか? もっとも大きいのは「CBD成分」の有無にあるといい、前述2つのドリンクは同成分を含んでおらず、また昨今コンビニなどでもよく見かける「チルアウト」(リラックスをテーマにした缶飲料)にも入っていない。

記者が飲んでみた感想としては、味はさっぱりとしてて、りんごやグレープフルーツのようなフルーティーな味わい。あまりにも果実味があっため、裏面の原材料名を見てみたが、そこにはフルーツの文字はなかった。250mlという缶コーヒーほどのサイズ缶で、炭酸もほどよく効いているため、クイッと飲み干してしまえるくらいの軽さだった。

■いつ飲むのがベスト・タイミング?

では具体的に、どんなシーンで飲むといいか? 担当者によると、「心や体を開放し、自分らしい時間を過ごしたいとき、ゆるやかにコミュニケーションをとりたいときなどにおすすめしたい」と話しており、活動に例えるなら激しい運動よりヨガやピラティス向きなどのイメージだそう(なんとも現代的なドリンク・・・!)。

https://www.lmaga.jp/news/2022/07/470131/

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