中学校の「理科室」から身元不明の人骨「推定年齢10~20代の女性」 鹿児島であいつぐ謎を追う

鹿児島市の中学校で10~20代とみられる若い女性の頭蓋骨が、昨夏に発見されていたことがわかった。今年7月に入って、その情報が公開された。

2016年にも県立高校で人骨が見つかり、全国に驚きが広がった鹿児島で、なぜまた新たに骨が見つかるのか。

その謎を解明すべく取材をすすめる中で「院内学級のつながり」というキーワードが浮上した。

●2016年以来、5つの中学高校で人の骨が見つかっていた

7月11日に発行された官報の「行旅死亡人」欄では、鹿児島市の市立中学校から、推定年齢10代~20代前後とみられる女性の頭蓋骨が見つかったとし、事情を知る人がいないか呼びかけている。

官報によると、2021年8月5日、鹿児島市立甲東中学校の1階倉庫で発見された。性別と推定年齢以外、氏名など身元はわからない。すでに頭蓋骨は火葬され、市営墓地に埋葬されているという。

鹿児島随一の繁華街「天文館」からもほど近い、「都会の学校」で人の骨が見つかったことになる。

頭蓋骨といえば、2016年には県立鶴丸高校でも生物室から発見されて、複数のメディアに大きく報じられた。

この「事件」を受けて、各地の教育委員会も「学校の人骨」について調査をすすめ、大阪府などいくつかの学校で、「本物の人間の骨」が複数見つかっている。

鹿児島県教育委員会も、県内の学校で人骨が見つかったケースをピックアップ。鶴丸高校のケース以降、今回の甲東中学校を含めて計4件が示された。

「鶴丸高校の発見以降、教育委員会で学校の骨について調査がおこなわれ、鹿児島県の県立高校で3校ありました」(県教委)

そのうちの1校、甲南高校(2018年6月発見)では、美術室で30~40歳の女性と推定される頭蓋骨が見つかった(鹿児島市が回答)

また、南九州市の川辺高校(2018年12月)、指宿市の指宿高校(2019年1月)でそれぞれ人骨が発見されたという。

川辺高校では美術室から頭蓋骨が出てきたという。指宿高校では生物室から人骨が出たそうだ。時間が経っているため、当時のことを知っている職員も少なくなったが、各高校が回答してくれた。

いずれも、性別や年代、学校にあった経緯など詳細は不明だった。

県の教育委員会でも、学校から人骨が見つかった背景は「結局のところ、わからなかった」という。
(以下ソース)
https://www.bengo4.com/c_18/n_14855/