第104回全国高校野球選手権大会は第10日の15日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で3回戦があり、
海星(長崎)と対戦した近江(滋賀)の山田陽翔(はると)投手(3年)が七回に満塁本塁打を放った。
第101回大会(2019年)で星稜(石川)の今井秀輔外野手が準々決勝の仙台育英(宮城)戦で記録して以来、3年ぶり。

2―1で迎えた七回2死満塁。
山田は海星の右腕・宮原明弥(はるや)投手(3年)の浮いた直球を力強く引っ張り、左翼席に放り込んだ。
山田は打球の行方を確かめると、拳を突き上げて喜びを表現。銀傘に万雷の拍手が響く中、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。

山田は本格派のエース右腕で、チーム屈指の右スラッガー。鶴岡東(山形)との2回戦では勝ち越しの適時二塁打を放ち「自分で自分を救えた」と話していたが、再び自らを救う一発になった。
近江は七回にさらに1点を追加。大量リードを受けて、山田は2番手の星野世那(3年)にマウンドを譲り、右翼の守備についた。
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