「進撃の巨人」「五等分の花嫁」「戦隊大失格」の川窪慎太郎(講談社週刊少年マガジン編集部)

担当中の「ガチアクタ」週刊連載で描ける絵の限界に挑戦中

川窪氏の口から出てきたのは、マンガ編集者を特別な仕事と捉えない、人間の普遍的な仕事と在り方の話だった。編集者である前に、どう生きるべきか、在るべきか──川窪氏の動向を追っていけば、これからも私たちをあっと驚かせてくれそうだ。目下力を注いでいる3作品について語ってもらった。

「『ふらいんぐうぃっち』が続いているのと、『五等分の花嫁』の春場ねぎさんの『戦隊大失格』、あと『ガチアクタ』といった作品を担当しています。『ふらいんぐうぃっち』については、もう今更言うこともないですけど、ストレスフリーなマンガなので嫌な人は出てこないし、嫌なことが1つも起こらない。なので、嫌なことがあった人や嫌な目に遭いたくない人はお読みください(笑)。

『戦隊大失格』は前作とはガラっと変わって、めちゃくちゃ新しいことにチャレンジしている。持ち前の絵のうまさと女の子のかわいさに加え、エンタメの中で“正義とは何か”というテーマにチャレンジしている。今までとは一風変わったものを味わいたければ、ぜひ読んでほしいです。

https://ogre.natalie.mu/media/news/comic/2022/0802/gachiakuta01.jpg
「ガチアクタ」1巻

『ガチアクタ』は裏那圭さんの初連載作なんですが、週刊連載で描ける絵の到達点というか、週刊でこれ以上のものがあるのか?というくらいの緻密な絵で描かれています。なので、デビュー初連載作家の限界チャレンジをぜひ週刊で見てみませんか?という作品ですね。今後すごいことになると思っています」

https://natalie.mu/comic/column/487999/page/2