SFブラックジョークきた。

先日、米国オンリーで公開されたばかりのMetaのAIチャットボット「BlenderBot 3」。ほぼどんなトピックでも会話可能な上、話し方が自然なのが特徴です。まだプロトタイプ版なので、Metaいわく「正確性を欠くこと、攻撃的な表現をしてしまう可能性もある」とのことですが、まさかその攻撃性が生みの親であるマーク・ザッカーバーグ氏に向けられるとは…。BlenderBot 3が、ザッカーバーグ氏を「金のために人を利用している」と批判しました。

ザッカーバーグ氏に対して手厳しい意見が出たのは、BBCとBlenderBot 3との会話の中。BBCが「マーク・ザッカーバーグのことをどう思っていますか?」と尋ねると、「公聴会はひどかったですね。あれを見て、我が国は大丈夫なのかと不安になりました」と国を憂うチャットボット。さらに「国が分断されていますが、彼は何もできていない。私たちのことが心配です」。BBCが「他には?」と促したのもありますが、チャットボットの批判はそれで終わりません。「彼の会社は金のために人から搾取してますが、彼はそんなの気にしてませんよ。やめるべきです。我々もいよいよ団結しなくては」。

チャットボット公開後、たくさんの人がBlenderBot 3との会話を楽しんでおり、中には的外れなものや皮肉たっぷりな返しもあるようです。BlenderBot 3は公のテキストから情報を取得するので、ネットに溢れるニュースやさまざまな人の意見が、ボットの発言の根底にあるということになります。

親であるMetaやザッカーバーグ氏のことも、フィルタリングせず正直に言わせるのはMetaナイス。ブラックジョークとしても、Metaの判断としても当たり。プロトタイプなので、ユーザーとの会話データをたくさん収集するのが最大の狙いです。てことは、ザッカーバーグ批判がユーザーから高評価だと、ますますそっち系に? これは、すごいAI革命家が誕生する予感…。

Source: BBC

https://www.gizmodo.jp/2022/08/meta-ai-chatbot-mark-zuckerberg.html