「立派に死にます」20歳の特攻隊員が遺書につづった覚悟…現代の高校生は声を強めて朗読した。「将来ある若者が勇んで死地へ。繰り返してはいけない」
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 戦時中、鹿児島県南さつま市の旧陸軍万世飛行場から出撃した特攻隊員の遺書朗読会が15日、飛行場跡に立つ万世特攻平和祈念館であった。隊員の生の声が届くようにとの願いを込め、同世代の県内の高校生らが朗読。短く散った隊員をしのび、戦争のむごさを伝えた。

 同館が主催し、2校の放送部員6人が17~26歳の17人の遺書を紹介。いずれも両親や弟妹、妻へ宛てた最後の文面で、大命を受けた決意、育ててくれたことへの感謝、後を託す激励の言葉を隊員の胸中に思いをはせながら読み上げた。

 甲南1年の三角琢磨さんは「立派に死にます」との20歳の覚悟に声を強めた。「将来ある若者が勇んで死地へ赴く。2度と繰り返してはいけない」。鹿児島純心女子2年の相良映美里さんは幼い頃の思い出を詠んだ20歳の歌に気持ちが入った。「何げない日常があったのは私たちと同じ。それを奪う不条理に胸が痛んだ」