ネルソンスとG.カピュソンが初登場!『ウィーン・フィル・サマーナイト・コンサート2022』
https://tower.jp/article/feature_item/2022/06/03/1111

ニューイヤー・コンサートと並ぶウィーン・フィルの名物行事で、ユネスコの世界遺産にも指定されているシェーンブルン宮殿を舞台に行われるオープンエアの演奏会「ウィーン・フィル・サマー・ナイト・コンサート」。今年は、ボストン響とライプツィヒ・ゲヴァントハウス管音楽監督で、ウィーン・フィルとも関係を深めているアンドリス・ネルソンスが初登場。
今年のテーマは「ヨーロッパ共通の音楽遺産」。共通する音楽遺産を個々の国や文化の中で独自に発展させてきた豊かな伝統を、ベートーヴェンからエネスクに至る多彩な演目で辿ります。ネルソンスの故国ラトビアの作曲家マスカツ、そして19世紀後半~20世紀前半に活躍したウクライナの作曲家リセンコの作品が含まれているのも時宜にかなった選択。サン=サーンスのチェロ協奏曲第1番でソロを担うのは、やはり同コンサート・デビューとなるゴーティエ・カピュソン。野外コンサートながら全力投球のウィーン・フィルの熱演が初夏の夜を華やかに彩ります。

『今年のサマーナイト・コンサートでは、ヨーロッパ共通の音楽遺産の多様で豊かな伝統をテーマにした音楽を取り上げます。マエストロ・ネルソンスのご意向も汲んで、現代リトアニアの作曲家アルトゥス・マスカツをウィーン・フィルとして初めて演奏します。ウクライナの音楽史のなかで重要な作曲家、ミコラ・リセンコの作品も、今回が発演奏です』
(ダニエル・フロシャウアー、ウィーン・フィル楽団長)