かつて日本が突き進んだ戦争への道で、新聞はどんな役割を担ったのか。当時の写真や記事、今に残る資料は、戦後77年を経た今に何を伝えるのか。

 「私たちのモラルや価値観は、過去の事実への認識によって形成されます。だから、これからの戦争のことを考えるためには、昔の話を知らなければなりません」

 中国近現代史が専門で、日中戦争研究の第一人者として知られる笠原十九司・都留文科大名誉教授(78)は、そう語る。そして、ロシアによるウクライナ侵攻の話も引きつつ、
プロパガンダに寄らないための「第三者の目」の大切さを説く。【春増翔太/東京社会部】
https://mainichi.jp/articles/20220815/k00/00m/040/165000c