大学生を殺害か 職業訓練生を逮捕 容疑を否認|NHK 広島のニュース
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20220817/4000019039.html

去年11月、廿日市市のホテルで、知人の当時21歳の男子大学生にアルコールなどを大量に摂取させて殺害したとして、広島県警察本部は31歳の職業訓練生を逮捕しました。
調べに対し「殺害しようという目的はありませんでした」と供述して容疑を否認しているということです。

逮捕されたのは、広島市西区鈴が峰町の職業訓練生、南波大祐容疑者(31)です。
警察によりますと、去年11月21日に廿日市市内のホテルの客室で、当時大学3年だった愛知県清須市の安藤魁人さん(当時21)にアルコールなどを大量に摂取させて殺害した疑いが持たれています。
南波容疑者と安藤さんは知人で、当時、容疑者が「一緒にいた男性の意識がなくなった」と119番通報したうえ、搬送された病院にも同行していたということです。
警察が遺体を詳しく調べるなどした結果、殺害された疑いがあることが分かり、17日逮捕したということです。
南波容疑者は、事件の10日ほど前に、家族の健康保険証を使って薬局で精神安定剤など150錠を受け取ったとして詐欺の罪で起訴されていて、警察は事件の際にこうした薬剤も合わせて摂取させたとみて詳しく調べています。
調べに対し「殺害しようという目的はありませんでした」と供述し、容疑を否認しているということです。

亡くなった安藤さんの遺族は、警察を通じてコメントを発表しました。
この中で遺族は「突然息子がいなくなり、毎日悲しみの中で過ごしています。犯人がしたことは許せることではなく、これからもずっと許せないと思います。今は息子の思い出と共に静かに暮らしたいと思っておりますので、すべての取材をお断り致します」などとしています。