けんか、大音量の音楽…

 旧遊郭の面影も残す「裏コリアタウン」として知られる大阪市生野区の今里新地。
「日本人より在日コリアンの方が多い」と言われる地区で9月上旬、
ベトナム人同士によるトラブルから同国籍の男性3人が殺傷される事件が起きた。

一帯ではアパート家賃の安さや利便性の良さを理由に、
語学留学生を中心にしたベトナム人のコミュニティーが急速に発展、トラブルも目立ち始めていた。
「皆、悪い人とは思わないが…」。
周辺住民に不安感が漂う中、ベトナム人と在日コリアンとの間には〝軋轢(あつれき)〟も生じつつある。
インターネット上では事件を機に、過激な「移民反対論」まで渦巻く事態になっている。

 今里新地では近年、ベトナム人が急増している。夜間に路上でけんかしたり、
大音量で音楽を流したりするなどし、近隣の在日コリアンらとのトラブルも目立っていた。

 「マナーが悪いベトナム人が多い。夜遅くに外でわめくし、いつか事件が起きると思っていた」

 付近でスナックを営む在日韓国人の女性(48)はこう話す。
女性によると、以前、深夜に路上で酒をあおり、騒いでいたベトナム人グループに注意したところ、
近づきながら大声でまくし立てられたという。

 また、地区内で居酒屋を経営する韓国籍の女性(54)は「ベトナム人は後から(地区に)入ってきたのに、
大きな顔をするからとても不愉快」と顔をしかめる。

https://www.sankei.com/west/news/150924/wst1509240003-n2.html