教団と国会議員の接点が相次いで明るみに出る中、萩生田氏はこれまでの記者会見などで教団との関わりの薄さを強調してきた。

 教団との接点をめぐっては、萩生田氏が2014年10月、教団が主催したイベントに参加してあいさつしたことが判明。今月2日、経済産業相だった萩生田氏は会見で、あくまで支援者に誘われて会合の冒頭であいさつしたとした上で、「(教団側だと)承知の上でお付き合いしているのではなく、地元の皆さんの中にそういう関係者がいたのかもしれないという認識です」と説明した。

 教団と国会議員との接点が問題化するなか、岸田文雄首相は9日、教団との関係を点検し、厳正に見直すよう指示した。翌10日、萩生田氏は自民党政調会長として臨んだ会見で、「声をかけられた会合などに参加をして、後でどういう団体だかわからなかったということが起きています」と説明。「声のかかった会合などに出席する場合には、その団体の主催者や背景をしっかり確認するということを心がけていく」などと一般論を述べるにとどまっていた。

 一方、この日の記者団の取材に対し、6月の参院選前に生稲氏と訪れたのは八王子市子安町にある施設だと説明。子安町にある施設は教団の「八王子家庭教会」で、出入り口は複数あるものの、玄関の横の壁には「世界平和統一家庭連合 八王子家庭教会」と記されている。萩生田氏は16日にニュースサイト「デイリー新潮」に報じられるまで、訪問自体を自ら明らかにすることはなく、この日も「(施設の)名前はちょっとわからない」と口を濁した。

https://www.asahi.com/articles/ASQ8L6FX5Q8LUTIL01H.html