愛知県豊田市民らの情報公開請求に対して市が「CD―R」で開示した各種の公文書の電子データの中に、
パソコンの操作で手を加えると個人情報などマスキング(墨塗り)した部分が外れ、隠された情報が見えてしまう事務上のミスが複数あったことが、市への取材で分かった。

 市法務課によると、6月初旬、開示を受けた請求者の一人から「こうやると見えてしまう」と指摘があり、ミスが判明した。
さかのぼって調べたところ、同様のミスは2016年度以降、開示請求があった26件で見つかったという。
うち6件で、個人情報などが漏洩していた。公文書の数は「把握していない」という。

 市はソフトウェア「ドキュワークス」で開示資料を作成し、個人情報や法人情報など市情報公開条例が定める「不開示情報」の墨塗りまでを実施。
その後、電子文書のファイル形式「pdf」に変換する際に処理を誤ったという。

 たとえば、市の発注工事をめぐって開示された施工報告書の現場写真は、個人が特定されないよう顔や名札の氏名などが墨塗りされていたが、
パソコン操作で墨塗りが外れて見えるようになっていたという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/af3272fe06ee136a181efc9a5c9e71dd4755e893