谷口真由美元理事を処分 内部情報漏えいで 日本ラグビー協会
日本ラグビー協会が元理事の谷口真由美・大阪芸術大客員准教授（47）をけん責処分にしたことが判明した。関係者が19日、明らかにした。内部情報を外部に漏らしたと判断された。谷口氏は取材に「在任中は周りに説明できる機会を与えられなかった」と述べた。
関係者によると、谷口氏は職務上知り得た情報を書籍で不特定多数に公開し、新リーグ「リーグワン」を巡る内部審査の公平性に疑義を生じさせたとしている。協会の規定では元理事も処分できる。
谷口氏はインターネット上のグループ「全日本おばちゃん党」の代表代行を務めたことでも知られる。退任後に出版した著書の中でチームの振り分けを巡り、地域密着など競技以外も重視した書類審査で一部の強豪チームを1部から除外して反発を受け、最終的に発表された審査結果は順位が入れ替わっていた――と主張した。
谷口氏は「著書の話はいろいろなことをうやむやにしたくない、との思いからだ。在任中はしっかりと周りに説明できる機会も与えられなかった。現在は私自身が協会の役職にも就いていない状況なので、今後の対応は検討したい」と話した。日本協会は「個別の内容に関して（公開情報以外）申し上げることはない」としている。
谷口氏は2021年2月、当時、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長を務めていた森喜朗元首相が「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と述べた女性蔑視発言の当事者ではないかと指摘された。
https://mainichi.jp/articles/20220819/k00/00m/050/266000c
