難所だった「蜀道」が「貫通」した四川省 ここ10年でアクセスが便利に

 漢中から成都への桟道「蜀道」について、詩人・李白が「蜀道の難は青天に上るよりも難し」と詠んだことは広く知られている。
しかし、今では四川省のアクセスはどんどん便利になってきている。18日午後に開かれた「中国のこの10年・四川」テーマ記者会見で、
中国共産党四川省委員会の王暁暉書記は、「四川省の『蜀道の難』は過去の歴史となり、『蜀道』の『打開』が全面的に実現し、
『蜀道』は『貫通』に向かって加速しながら発展している」と説明した。中国新聞社が報じた。

 王書記は、「ここ10年、当省は昔から発展の足かせとなって来た交通の分野のボトルネック打開に力を入れてきた。
そして、当省を出入りする大ルート19本が新たに増え、合わせて40本になった」と説明した。

 鉄道の面を見ると、西成高速鉄道(西安‐成都)や成貴高速鉄道(成都‐貴陽)が開通し、
成渝高速鉄道(成都‐重慶)のリニューアルプロジェクトが完了し、成達万高速鉄道、成自宜高速鉄道、成渝中線高速鉄道、
渝昆高速鉄道なども着工している。
さらに、世紀の戦略的プロジェクトである成都と西蔵(チベット)自治区首府拉薩(ラサ)を結ぶ川蔵鉄道の建設も全面的に実施され、
西部陸海新ルートの建設が着実に推進され、鉄道の総延長距離は5687キロに達している。
うち、高速鉄道は「0」から「1」へのブレイクスルーを実現し、総延長距離も1391キロにまで伸びている。

 航空の面を見ると、成都双流国際空港で開通している国際線は131路線と2012年比で75路線増えた。
この10年間、四川では民用輸送空港が6ヶ所増え、合わせて16ヶ所に達し、中国で3番目の多さになった。
過去半年の間に、天府国際空港が開港し、双流国際空港と一体運営が実施されている。
そして、成都は北京と上海に続いて国際空港が2ヶ所ある都市となり、今年上半期の利用者数は中国で最多だった。

 道路の面を見ると、四川省の道路の総延長距離は2012年の29万3000キロから39万9000キロにまで伸び、中国で最長となった。
雅康高速や汶馬高速が全線開通し、高速道路の総延長距離は4334キロから8727キロまで伸び、中国で3番目の長さとなった。

 水運の面を見ると、嘉陵江の四川省区間が全線再開し、宜賓港、瀘州港、楽山港の一体化が加速しながら推進され、
川から海に達することのできる河川水上輸送体系がほぼ完成している。(編集KN)

http://j.people.com.cn/n3/2022/0819/c94475-10137441.html