富山県高岡市で8月20日から2歳の男の子が行方不明になって5日目、24日も捜索が続いています。
専門家は一般的に、2歳児は大人の想像を超える行動を取り始めることから、注意が必要な時期であると指摘します。

行方がわからなくなっているのは、富山県高岡市で家族と暮らす2歳の髙嶋怜音ちゃんです。
怜音ちゃんは8月20日の午後6時40分ごろ、母親と4歳の長女と3人でお風呂に入ったあと、
母親が長女の髪を乾かし目を離した約5分の間にいなくなっていました。

4年前、山口県周防大島町でも曾祖父の家に家族とともに帰省した2歳の男の子が行方不明になり、68時間後、無事に発見されました。
共通するのは、行方不明になったのが『2歳児』ということです。
福岡市博多区のたんすい保育園で24日、2歳児の教室を案内してもらいました。

■たんすい保育園・櫻井脩敬主任
「こちらが2歳児の教室になります。」
■須田キャスター
「『カギを必ず閉めてください』と書かれていますが。」
■櫻井主任
「子どもたちは基本部屋の中で遊んでいるんですけど、なにかふとした時にがーっと自分で出て行かないように、基本的には、施錠しています。」

たんすい保育園では、2歳児のクラスに20人の子どもがいますが、安全のため基本的に部屋の鍵は閉めています。
鍵は、子どもの手が届かない高い場所に設置されてました。

『2歳児クラス』の担任の先生は、この年齢は『自我』が芽生える時期だと話します。

■2歳児クラス担任・川端雛子さん
「自我が一番芽生える時期ではあるので、自分のやりたいことを突き通してやりたいということもあるし、
1歳児と比べると大人の指示に対してすんなり受け入れてくれるよりも、まず子どもが主体になってくる。」

担任の先生は、2歳児は『いいこと』と『悪いこと』を学ばなければならない年齢で、
そのためにも大人がしっかりと行動を見ていることが重要だと話します。

■川端さん
「まだ自分でいい悪いの区別がつかない年齢の子ではあるので、親とか見ている大人の方が、
しっかりと目を離さずに自分の手の届くところにいることは最善だと思います。」

子どもの発達や教育相談に詳しい専門家は、2歳児は予測を超える行動をする場合があると指摘します。

■福岡女学院大学 子ども発達学科・毛利泰剛准教授
「親が予測できる範囲を超えるんですよね。どうしてもいままではこの子はこの範囲で(行動していた)という感覚が
大人としてありますので。大人の場合は、これ以上やったら自分の身が危険になるっていうことがわかると思うんですが、
2歳児ってそこを考えるとか他人にどう影響を与えるかっていうところまで考える力がない。」

その上で、子どもを見る際には注意が必要だと言います。

■毛利准教授
「やはり、複数の大人の目で見てあげられると一番いいかなと思いますし、
どうしても1人の目で見ないといけないときは、やはり自分の予想外の行動を取ることがあるんだっていうことで、
注意して見ていく必要があると思います。」

https://news.yahoo.co.jp/articles/3e017373eb0560c9072c1867a124efff9d9d8e86