ホラーを語るリレー連載「今宵も悪夢を」 第20夜 [バックナンバー]

選者 / 磯村勇斗「ミスト」

この2年間僕たちの世界でも同じようなことが起きていたのでは

ホラーやゾンビをこよなく愛する著名人らにお薦め作品を紹介してもらうリレー連載「今宵も悪夢を」。集まった案内人たちは身の毛もよだつ恐怖、
忍び寄るスリル、しびれるほどの刺激がちりばめられたホラー世界へ読者を誘っていく。

第20夜は磯村勇斗がスティーヴン・キング原作、フランク・ダラボン監督の「ミスト」を紹介。「あえてこの時代に選んだ」という本作から磯村が読み取った、
生きていくうえで大切なメッセージとは。

文 / 磯村勇斗(コラム)、田尻和花(作品紹介)

一番の敵はミストであって、人ではない

「ミスト」は2007年に制作されたSFホラー映画。原作は数々のヒット作を世に出す、スティーヴン・キング。監督はフランク・ダラボン。この2人は過去にタッグを組み
「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」も手掛けている。2人の名前を聞いただけでも観たくなる映画である。既に「ミスト」自体有名な映画だけあって鑑賞している人も多いと思うが、
あえてこの時代に僕は選ばせて貰った。それは、当時中学生の頃観た感覚と大人になって観た感覚が変わっていたからだ。

https://natalie.mu/eiga/column/483818