初優勝の仙台育英・須江航監督、若き知将に今後も注目


佐々木先生(順一朗氏、2015年仙台育英準V監督)、竹田先生(利秋氏、1989年同準V監督)、仲井さん(宗基氏、光星学院=現八戸学院光星で2011、2012準V監督)の顔が浮かんで…」


2019年就任と高校野球の監督4年目で偉業を達成すると、進取の精神だけでなく、尊敬してきた先人に対する思いを語った。 仙台育英高、八戸大(現八戸学院大)時代について「高校で1試合も出ていないし、メンバーでノックを受けたこともないし、ケージで打撃練習もしていない。2年秋にリーダーシップを買われ、学生コーチになり、教員、指導者を目指すようになった」というように指導することへの思いの強さがある。

八戸学院光星の仲井監督は言う。 「須江は大学の学生コーチというより、指導者の目線で私にも質問してきた」。近距離からの打撃練習などで、全国に名をとどろかせる指導もそこで吸収していた。 歴代の仙台育英の監督の指導について「どんな野球、どんな理念だったか」をOBを訪ね、丹念に聞いて回った過去もあった。

控え選手の思いは痛いほど分かるから、希望、チャンスを与える。その一方で、データ中心の選手起用がクールでドライと見られることが多かったが、実は人間力、メンタル面を重視する。

決勝となれば「東北勢で初めて」と強調したくなるところだが、決勝前日の練習で「準決勝を反省し、この課題を克服しようではないか」と、その1試合をどう戦うかを示し、重圧をかけず、普段通りに送り出した若き知将の今後がさらに注目される。

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