我が国は、令和4年も、国際捕鯨委員会(IWC)と共同で、「北太平洋鯨類目視調査(POWER)」を実施します。
1.背景
我が国は、国際機関と連携しながら科学的知見に基づく鯨類資源管理に貢献していくとの基本的な考えのもと、平成22年から国際捕鯨委員会(IWC(注1))と共同で「北太平洋鯨類目視調査(POWER(注2))」を実施しています。
本共同調査は、IWC科学委員会が策定する計画に基づき、北太平洋における鯨類資源の状況に関するデータを幅広く収集してきており、国際的な鯨類資源の管理に重要な役割を果たしています。本年4~5月にかけて開催されたIWC科学委員会では、本共同調査における我が国のこれまでの協力に対して謝意が示されるとともに、調査の継続も承認されました。
継続的な目視調査等によって太平洋における鯨類の資源量等の科学的データを把握・更新していくことは、2019年7月から大型鯨類を対象として再開した捕鯨業の持続的な実施にも貢献するものです。
このため、引き続き、我が国は本共同調査の実施を通じて、国際的な鯨類資源管理に貢献するとともに、科学的根拠に基づく持続的かつ適切な捕鯨業の実施の確保を図ってまいります。
(注1) IWC: International Whaling Commission
(注2) POWER: Pacific Ocean Whale and Ecosystem Research
2.調査の目的
北太平洋海域における鯨類の資源状況等の解明
3.調査委託機関
指定鯨類科学調査法人(注3) 一般財団法人日本鯨類研究所
調査団長 Laura Morse (米国・IWC選任国際調査員)
その他、日本人2名、米国人1名の鯨類研究者が乗船予定。
https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kokusai/220729.html