一般消費者中心に約3万名に影響 「脱毛ラボ」運営のセドナエンタープライズが破産


(株)セドナエンタープライズ(TDB企業コード:388000480、資本金1000万円、東京都渋谷区広尾1-1-39、代表小杉裕之氏)は、8月26日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は相羽利昭弁護士(東京都新宿区新宿1-8-5、三宅・今井・池田法律事務所)。

 当社は、2010年(平成22年)6月設立。「全身脱毛革命サロン・脱毛ラボ」の運営を中心に、家庭用脱毛器、化粧品等の販売を手がけていた。運営する「脱毛ラボ」は、「連射脱毛マシンの導入で施術時間が従来の半分」「最短2週間に1回通える」ことで、ライバル店と比べて予約が取れやすいことを特徴としていた。
2022年6月現在で、北海道から九州まで全国47店舗を展開し、海外子会社を通じてシンガポールやタイにも店舗を開設。有名女性タレントをイメージキャラクターに起用してWEBマーケティングにも注力し、2019年7月期には年収入高約75億円を計上していた。

 近年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、コロナ禍前半は多くの店舗で臨時休業や営業時間の短縮を余儀なくされ、以降も新規契約者数は伸び悩んでいた。2021年には親会社が変更するなか、2021年12月期(決算期変更)の年収入高も約59億円に低迷。2022年3月には、自社ウェブサイトで販売する脱毛器について、景品表示法違反による不当表示であるとして、消費者庁より措置命令を受けるなど業況が不安定となるなか、2022年8月26日をもって事業を停止した。

 負債は債権者約3万名(一般消費者が中心)に対し約60 億円。

 なお、会社側によると「お客様からの新規のカウンセリング・施術の予約受付は全て停止させていただくとともに、現時点で既に予約いただいているカウンセリング・施術の予約受付につきましてもキャンセルの取り扱いとさせていただきます」としている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/138f937b773d631937ac0da59a877a56f7696840