おしっこを搾り出しちゃダメ! トイレでの習慣が招く頻尿、「1分間ガマン」で改善も

常喜眞理「女のココロとカラダ講座」
 思春期から妊娠・出産、更年期と、変化していく女性の体は様々な健康リスクに見舞われます。
健康診断や会社員のメンタルヘルスにも取り組む開業医、常喜眞理さんが答えます。

1~2時間おきに尿意

 40歳代半ばのQさんは、いつもの皮膚疾患の薬がほしいと言って来院された。
肌の調子については特別変わりないようだったが、最近の体調を伺うと、実は頻繁に尿意があり、困っていると打ち明けられた。

 Qさんは日中1~2時間に1回は排尿に行くという。かつて膀胱(ぼうこう)炎を経験したことがあるが、
その時のような痛みやひどい残尿感はないものの、なんとなく尿道に違和感を覚えるという。
ただし、夜間はほとんど排尿に起きることはないようだ。くしゃみやせきでの尿もれやトイレに間に合わず尿もれすることもないという。

骨盤を支える筋肉を鍛えて
 骨盤を支える筋肉を鍛えるのも大事なこと。Qさんがすでに行っている毎日のスクワットに加え、お尻の穴と膣(ちつ)、下腹部を意識して力を入れ、
そのまま10秒間我慢する骨盤底筋体操を少なくとも1日10回程度行ってもらうことにした。
またトイレに行きたくなった時には、1分だけ我慢することもお願いした。

 長時間は良くないが、少々の時間、トイレに行くのを我慢するのもトレーニングの一つだ。
さらに排尿作法にも注意は必要だ。トイレに座ったら両足をしっかり開いて焦らずゆっくり排尿する。
排尿に時間がかり、最後の尿のキレが悪いと思っても、とにかくそのまま自然に任せよう。
最後まで尿を出しきろうとして下腹部を押したり、下腹部や尿道に力を入れてはいけない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/420de3a47a43f3abf00591a8be80fe4cbbc9cf23