焼肉と言えば「カルビ」という人も多いだろう。今も昔も焼肉店のメニューで一番人気のカルビは、言わば焼肉界のスーパースター。焼肉の代名詞と言っても良い部位だ。しかし、カルビとはどこの部位なのかご存知だろうか。
カルビはズバリ「バラ肉」のこと。カルビとは朝鮮語で肋骨を意味する言葉で、韓国料理などではバラ肉全般をカルビと呼ぶことから、日本の焼肉店でも長年カルビと呼んで親しまれてきたが、最近焼肉店のメニューからカルビの名前が消えつつあるのはご存知だろうか。
その理由は焼肉店のメニューが細分化したことによる。かつて焼肉店で食べる肉といえば、カルビかロース、タンなどシンプルだった。しかし今では部位が細分化されるようになり、これまでは「カルビ」「上カルビ」と一括りにしていたバラ肉が、「トモバラ」「カタバラ」や「ゲタ(中落ち)」「三角バラ」「カイノミ」など、細かく分けられるようになったのだ。
同様に「モモ」と呼ばれていた部分は「ウチモモ」「ソトモモ」「ランプ」「イチボ」「シンタマ」などと細分化され、さらに「シンタマ」は「トモサンカク」「カメノコ」「シンシン」などに細分化され、焼肉店のメニューに並ぶようになっている。いずれは「カルビ」「ロース」という名前が焼肉店から消える日が来るかも知れない。
https://news.yahoo.co.jp/byline/ymjrky/20220829-00312522