20年4月に入隊し、福島県の郡山駐屯地に配属されました。
隊員58人中、女性は育休中1人を除き4人でした。
女性の先輩隊員からは「あそこの中隊はセクハラ、パワハラがひどいから気をつけて」と警告されました。
20年秋ごろ、男性隊員から柔道しようと技をかけられ後ろから腰をふられました。
廊下で急に抱きつかれることも日常的で、女性隊員同士で報告しあっていましたが圧倒的少数であり、
みな自分の身を守ることで精いっぱいでした。

 21年6月24日、山の訓練で張った天幕(2~3人用のテント)で新人の役割として夕食をつくっていました。
そこで始まった酒盛りに男性隊員が入れ代わり立ち代わり入ってきて多いときは5、6人がぎゅうぎゅう詰めに座っていました。
その輪の中に入れられ胸をもまれ、キスされ、男性隊員の陰部を下着越しに触らせられました。

 他の天幕にいる女性隊員にラインで助けを求めましたが、結局来ませんでした。
この隊員は事件直後に退職しました。
「止めに入ったら自身に来ると思い怖くて助けに行けなかった」と証言し、この隊員も日常的に抱きつかれるなどの被害にあっていました。
事件後、誰かが中隊長に報告し、その密告の犯人探しが始まり、私が疑われましたが、問題が大きくなり居づらくなることを避けるため
「何もありません」と報告しました。

 同年8月3日、再び山中での訓練が始まった夜のことです。
部屋で食事の準備をしていた際、「料理はいいから接待しろ」と言われ、酒を飲んでいる男性隊員十数人の輪の中に座らせられました。
そこで1曹Eは格闘技の話をし始めたところで、3曹Sに「五ノ井に首をきめて倒してみろ」と命令しました。
Sは私の首に両手をあてベッドに押し倒し、股を無理やりこじ開け腰を振り陰部を押し当ててきました。
Eらはそれを見て笑っていました。さらに隊員Kにも同様のことをされ、3人目のRは押し倒し、私の両手首を押さえつけ何度も腰を振ってきました。
全力で抵抗しましたが、男性の力にはかないません。いったん終わりましたが1曹Eは再び格闘技の話を持ち出し、
Sは再び私を押し倒し腰を振ってきました。そして私のひきつった顔を見て口止めをしてきました。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2022-08-29/2022082903_01_0.html