「福島国際研究教育機構」県がＪＲ浪江駅西地区で国に提案へ
08月30日 07時50分
ロボット開発や放射線科学など最先端の研究のため来年４月に浜通りに設立される国の「福島国際研究教育機構」について、福島県は、浪江町のＪＲ浪江駅西側の地区を候補地に絞り込み、近く国に提案することになりました。
「福島国際研究教育機構」は廃炉に役立つロボット開発や放射線科学など最先端の研究を通じて科学技術や産業競争力の強化を図る国の肝いりの拠点で、来年４月、避難指示が出された地域に設立される予定です。
これについて県が、誘致をめざす９つの市と町から１５か所の候補地の提案を受けて選定を進めた結果、浪江町のＪＲ浪江駅西側の川添地区に絞り込み、近く国に提案することになりました。
施設は８年後の２０３０年度までに順次、共用が開始され県は、この間に関係者が業務を行う仮事務所も、駅西側にある町の建物への設置を提案します。
選定の条件として県は、施設を円滑に整備できるかや交通アクセスなどを挙げ、現地の調査や自治体へのヒアリングなどを重ねてきました。
機構では、およそ５０の研究グループと数百人の研究者が活動すると想定され、地域の復興の後押しにつながるとして地元の関心が高まっていました。
県はこの方針を３０日正式に決定し、来月にも国が最終決定する見通しです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20220830/6050019948.html
