希少な全巻セットを初公開 「解体新書」ホンモノの衝撃
約250年前の江戸時代に発行された医学書「解体新書」の完本が、鳥取県立図書館に寄贈され、8月に初公開された。5巻セットのうち一部が欠けた端本(はほん)は数多いが、全部そろった完本は限られており、県立図書館は「所蔵する機関は少なく、大変貴重な資料」とする。「ホンモノ公開 解体新書がやってきた」と銘打った展示では、日本初の蘭和辞書を編纂(へんさん)した鳥取出身の医学者、稲村三伯(さんぱく)の業績も紹介され、洋学に衝撃を受け、憧れ、その習得に励んだ先人たちの息吹が伝わってくる。
https://www.sankei.com/article/20220901-FVA5XSQVYNM6PEICCILLF2VMU4/