https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220901/k10013797731000.html

フィリピンのマナロ外相は中国との間で進めていた南シナ海の自国の排他的経済水域における共同資源探査について、協議を再開する考えを明らかにしました。
前の政権では協議を打ち切っていましたが、マルコス新政権では方針を転換した形です。

フィリピンのマナロ外相は31日、議会の公聴会に出席し、中国との間で進めていた南シナ海の自国の排他的経済水域における石油や天然ガスの共同資源探査について
「いつでも話し合いに応じると中国側に意思表示をした」と述べ、中国との協議を再開する考えを明らかにしました。

理由について輸入に頼るエネルギーの価格高騰を踏まえ「ガスや石油は長期的にも必要で、
特に最近は資源開発の必要性が高まっている」としたうえで、共同開発に関心を示すのは中国や中国企業しかないと説明しました。

共同開発をめぐっては、前のドゥテルテ政権が中国側と交渉を重ねたものの、
南シナ海の領有権を争っている中でフィリピン側の主権を損ねるおそれがあるとして協議を打ち切っていましたが、マルコス新政権では方針を転換した形です。