「ウイグル、人権侵害深刻」：日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63977840S2A900C2MM8000/
国連人権高等弁務官事務所は8月31日、中国新疆（しんきょう）ウイグル自治区で「テロや過激派対策の名目で深刻な人権侵害が実施されている」とする報告書を発表した。世界の企業に対し、人権侵害を助長していないか再点検するよう求めた。（関連記事国際面に）
同事務所が少数民族ウイグル族への人権侵害を巡る報告書を発表するのは初めて。国際社会で中国の人権侵害への批判が再燃する可能性がある。
報告書は施設収容者への拷問・虐待疑惑は「信ぴょう性がある」と記載し、人道に対する罪に該当する可能性があると指摘した。
バチェレ国連人権高等弁務官は5月、同事務所トップとして17年ぶりに中国を訪問した。ただ報告書の公表は遅れ、バチェレ氏が任期満了で退任する1日午前0時の十数分前という深夜に発表する異例の展開となった。
