新型コロナウイルス患者の全数把握の簡略化が2日、4県で始まった。7日には水際対策も緩和される。いずれも、感染対策と社会経済活動を両立させる「ウィズコロナ」の一環だが、政府は、それに伴う感染拡大のリスクを正面から語っていない。コロナとの共生が本格化する中、どんなリスクがあり、どう対処していくのか。現状や課題を探った。

 「ウィズコロナに向けての第1弾」。全数把握の簡略化が4県で始まった2日、加藤勝信厚生労働相は閣議後会見でそう言及した。

 政府の考えるウィズコロナは、限りある医療資源を重症化リスクの高い高齢者らに集中し、社会経済活動と両立させることだ。コロナ禍も2年半余。国民のコロナに対する認識が変わってきたことへの対応でもあり、今回の見直しは、その試金石ともいえる。

対象外患者のケアへの不安ぬぐえず4県どまり
 政府は感染が落ち着いた段階…(以下有料版で,残り1637文字)

ウィズコロナ検討項目とリスク内容(図表)
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20220902002949.html

朝日新聞 2022年9月3日 9時00分
https://www.asahi.com/articles/ASQ9273J3Q92UTFL022.html?iref=comtop_7_01