（ブルームバーグ）： 米ニューヨーク市マンハッタンのトライベッカ地区にある高層ビルから２日に転落死した男性が、米家庭用品小売りベッド・バス・アンド・ビヨンドの最高財務責任者（ＣＦＯ）、グスタボ・アーナル氏であることが分かった。
ニューヨーク市警察は４日、死亡した男性が56レナード・ストリート（通称ジェンガビル）の住人であるアーナル氏（52）と判明したと発表した。ベッド・バスも同氏が亡くなったことを確認した。同氏の死についてはニューヨーク・ポスト紙が最初に報じていた。
ベッド・バスは８月31日、人員削減や一部店舗閉鎖などを含む再建計画を発表。アーナル氏も詳細の説明に当たっていた。
ベッド・バスが新株発行の可能性、生き残りかけ約150店舗を閉鎖も
アーナル氏は2020年５月にベッド・バスに加わり、新型コロナウイルス禍の事業運営を進めてきた。入社前はエイボン・プロダクツやウォルグリーン・ブーツ・アライアンス、プロクター・アンド・ギャンブルでキャリアを磨いていた。
ベッド・バスによる先月の当局への提出書類によれば、アーナル氏は22年４月に開始した米証券取引委員会（ＳＥＣ）規則10ｂ５ー１に基づくトレーディングプランの一環として、８月16、17両日に複数回の取引で５万5000株余りを売却した。ブルームバーグの試算によると、この売却代金は140万ドル（約１億9600万円）で、アーナル氏は引き続き25万5400株を保有していた。
ベッド・バスを巡っては、８月23日にワシントンの連邦地裁に証券詐欺を巡る集団民事訴訟が起こされており、アーナル氏は同社を含む複数の被告の１人だった。訴状によると、原告側は、被告らが今年３月から８月にかけてベッド・バスの株価を人為的につり上げたと主張している。
訴訟はビジネス・インサイダーが先に報じた。ベッド・バスに訴訟に関してコメントを求めるため電子メールを送付したが、通常営業時間外ですぐには返答はなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae8289da868fdfc3ab13d34283d7a6fce26bbc38
