取り組みの中心となっているのが、佐賀市下水浄化センター。佐賀市の7割にあたる17万人の下水を処理しながら「肥料」を作っているんです。
主な原料となるのは私たちが下水に流す「し尿」、つまり「うんち」や「おしっこ」です。

処理したあとの「下水汚泥」には、植物の成長に欠かせないリンや窒素などの栄養素が豊富に含まれています。ここからさらに水分を取り除き、微生物を含む土を混ぜて発酵させます。
この処理場では下水汚泥をもともと産業廃棄物として処理していましたが、佐賀市では焼却するコスト削減のため2009年から堆肥化する事業を始めました。
およそ50日かけて堆肥が完成。下水の汚泥から作る堆肥は「汚泥肥料」と呼ばれています。価格は10キロで20円、一般的に売られている化学肥料の10分の1以下です。

下水由来というと、においが気になりますが、手に取ってかいでみても不快なにおいは全く感じませんでした。

下水に含まれる大腸菌やサルモネラ菌などの有害な微生物については、発酵によって温度は90度から100度に上昇するために死滅するといいます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220906/k10013803961000.html