米カリフォルニア州は5日、猛暑による電力系統への負担増で計画停電の瀬戸際にあったが、実施はかろうじて回避された。ただ当局者は、記録破りの熱波により6日は計画停電を迫られる可能性がさらに高まると警告した。

同州の送電系統を管理する独立系統運用機関(CAISO)は5日遅く、送電に関する緊急事態を解除した。気温がカ氏110度(セ氏43.3度)を超え、家庭や企業のエアコン使用が増える中で、同州の電力使用量は5日夜に2017年以来の水準に急増。レーバーデーの祝日明けとなる6日には企業や学校が再開することから、電力需要はさらに高まり、過去最多を更新する可能性もある。

CAISOのエリオット・メインザー最高経営責任者(CEO)は「われわれは今回の熱波の極めて厳しい局面に差し掛かりつつある」とし、6日夜には電力の不足分が最大3400メガワットに拡大するとの見通しを示した。これは複数の大規模発電所の発電量に匹敵する。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-05/RHR4Q9T0G1KZ01
https://i.imgur.com/xAdxYRs.jpg