今回、KADOKAWAの元専務らからの資金は、深見容疑者の会社に支払われましたが、それは高橋容疑者の職務に関する賄賂であり、高橋容疑者と一体となって受け取っていたと特捜部は判断したとみられます。

(Q.AOKIホールディングスやKADOKAWAなど、複数の企業を巻き込み、立て続けの逮捕という動きをどう見たらいいですか?)

そこには時間との戦いという側面があります。特捜部は、オリンピックをめぐる不正な金の流れについて、スポンサー選定に関わった他の企業についても調べを進めているとみられます。

ただ、時効という問題があります。贈賄側の時効は3年ですが、オリンピック開催からすでに1年が経っています。スポンサーが決まった時期から考えると、仮に今後、不正な金の流れが見つかったとしても、すでにギリギリのタイミングになっていると言え、今後は時効で罪に問えるかどうかがポイントとなりそうです。

さらに、東京オリンピック・パラリンピックをめぐっては、多額の資金が動いていたことから、高橋容疑者側に渡った資金が、さらに“その先”に流れているかどうかも重要になってきそうです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4d7d0113f73a0eeb14b5a30093e6b622edf7eb7b