ニトリHDの似鳥会長、ドル円相場「10月から円高に」
最終更新 2022/3/31 18:57

【日経QUICKニュース(NQN)】ニトリホールディングス(9843)は31日、2022年2月期の連結決算を発表した。同日都内で開いた決算説明会で、似鳥昭雄会長は今年の円相場の見通しについて「10月ごろから円高・ドル安傾向になる」との見方を示した。その上で、23年3月期(今期)の想定為替レートは115円とし、9月分までは114円90銭ほどで為替予約を済ませてあると明かした。ニトリHDは商品などを海外から輸入しており、足元で進む円安・ドル高は業績に逆風となる。

似鳥会長はドル安予想の理由として、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めにより米金利が上昇し、個人消費が低迷、米景気が落ち込むとのシナリオを示した。また、新型コロナウイルス対策の大規模な財政政策による個人消費の押し上げ効果も大きかったとし、「それで(米国だけでなく)世界中がインフレになったが、まもなくその効果がはげ落ち、これまでの逆回転が始まる。それでドル安・円高になる」(似鳥会長)とも指摘した。

ニトリHDは今期から決算期末を2月20日から3月31日に変更している。

https://moneyworld.jp/news/05_00073825_news