北海道の被災地に移住した香山リカさん、精神科医が考える復興とは:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASQ9756DXQ94IIPE003.html
https://www.asahicom.jp/imgopt/img/2843983984/comm/AS20220907001753.jpg
精神科医療に携わってきた香山リカさん(62)は、2018年の北海道胆振東部地震で死者1人、重軽傷者277人が出たむかわ町に今年4月に移り住み、町国保穂別診療所の副所長を務める。患者としての被災者を診てきた香山さんの考える復興とは何か、尋ねた。
――香山さんは北海道小樽市出身ですが、むかわ町には縁はありませんでした。被災地に住み、働いてみて、どんな印象を持っていますか。
「胆振東部地震といえば大きな被害を受けたのは厚真町という印象があり、むかわ町は被災地のイメージがありませんでした」
「しかし診察で町の人と話すうちに、家が倒壊して団地や老人ホームに移り住んだり、長く続けてきた農業をあきらめたりと、地震で人生が大きく変わった人が多いことを知りました。老人ホームに移った男性が『頑張って築いてきた生活が壊れて、悔しい』とこぼしたことが、頭に残っています」
――地震でトラウマを抱えた…
この記事は有料記事です。