「ノルマ」を否定していた教団会長
桜井氏によると、幹部会議で示された資料には、毎月の献金目標額が記されていた。目標に対する進捗(しんちょく)率が記された文書が配られたこともあるという。達成すべき目標だったと桜井氏は受け止めていた。こうした資料は、会議後にすべて回収されたという。
教団への献金をめぐっては、田中富広会長が7月の会見で「(信者個人に)ノルマはない」「本人の意思で献金されている」と答えた。桜井氏も個人へのノルマは否定しつつ「教団本部が全国の教会に無理なノルマを課していたことは、内部の人間なら誰もが知る」とし、「『献金しなければならない』という空気を作り、信者に過度のプレッシャーを与えていた」と話す。その上で「これ以上、信徒が組織の犠牲になってほしくない」と訴えた。
教団は朝日新聞の取材に、桜井氏の主張について「分派に流れた元信者の証言には何らの信憑性(しんぴょうせい)も伴わない」と否定。献金については「国内の信徒に目標を達成させるためのノルマが課せられていたという事実はない」とした。
https://www.asahi.com/sp/articles/ASQ976K53Q96UTIL044.html?ref=tw_asahi