YouTubeはもっとも収益性の高い「ブランド広告」を廃止する寸前だったことが明らかに
Bloombergの記者であるマーク・バーゲン氏が執筆した「Like, Comment, Subscribe: Inside YouTube’s Chaotic Rise to World Domination」という書籍の中で、
YouTubeを含むGoogleのあらゆる広告技術の運用を担当したSridhar Ramaswamy氏が、すべてのブランド広告、つまりは従来のTVCMに似たYouTube動画
の前後に再生される動画広告の廃止を検討していたことが明らかになっています。
なお、Ramaswamy氏の提案にはスーザン・ウォジスキCEOやニール・モーハンCPOを含む、YouTubeの最高幹部も賛同していたそうです。
Ramaswamy氏は2017年11月に開催された会議の中で、YouTubeのブランド広告を廃止することを提案しました。YouTubeのブランド広告はその他の広告よりもはるかに多くの収益をもたらす広告です。
そんなGoogleにとっても無視できない収益源のひとつであるブランド広告の配信を停止することを検討した理由は、当時のYouTubeが「エルサゲート」に悩まされていたため。
「エルサゲート」は子どもにとって不適切なテーマを扱う動画が家族向けコンテンツとして拡散されるという事態で、これによりアディダスなどの大手顧客からYouTubeは広告配信を一時停止される事態に陥っていました。
https://gigazine.net/news/20220907-youtube-pulled-brand-movie-elsagate/