「曖昧耐性」が低いと、ベンチャー企業の「曖昧さ」がストレスに
転職前に身につけたい「思考」の切り替え方
「曖昧さ」をどれだけ許容できるかどうか
――ベンチャー企業への入社後に感じるギャップの中に、制度や体制があまり整っていないことや、変化の幅が大きいことが挙げられます。
この「決まっていない」ことをポジティブに捉えられるかどうかが、ベンチャーに転職してもうまくいく人・いかない人の差なのではないかと思っています。
これは水谷さんの著書『急成長企業を襲う7つの罠』で書かれていた「曖昧耐性」の話に通じていると思います。
この「曖昧耐性」とはどういうものか、解説いただいてもよろしいですか?
水谷健彦氏(以下、水谷):わかりました。
人間は、それぞれ「曖昧さ」に対してどれくらい許容できるか、どれくらいストレスが掛かってしまうかに違いがあります。
例えば「ウイルス耐性」の高い人は、ウイルスが体に入ってきても大丈夫です。
でも耐性の低い人は、ウイルスが体に入ってきちゃうと、体の調子が悪くなっちゃうわけですよね。
「曖昧耐性」も一緒で、耐性の高い人は、曖昧な状態に直面してもフラストレーションが少ないんです。
逆に低い人は、曖昧な状態に直面するとフラストレーションをすごく感じてしまう。
人によって曖昧さに直面した時に、フラストレーションがあるかないか、どの程度感じるのか。これが「曖昧耐性」という話です。
https://logmi.jp/business/articles/327173