アメリカ、中国での「先端技術」施設の建設を禁止 連邦資金受ける米企業が対象
9/7(水) 18:0
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b30ff838a7a0a3cec9e602c29b087cb34bee507

アメリカは6日、連邦政府から資金提供を受けている国内のテクノロジー企業に
対し、今後10年間、中国での「先端技術」施設の建設を禁止すると発表した。

米商務省のジーナ・レイモンド長官は、米国内の半導体製造を支援する「Chips
and Science Act」(通称CHIPS法)について、「我々はCHIPSの資金を受け取る
企業が国家安全保障を損なうことがないよう、ガードレールを設けるつもりだ。(中略)
企業がこの資金を中国での投資に使うことは認められない。今後10年間は、中
国で最先端技術を開発することはできない」と述べた。

この指針は、米国内の半導体産業を強化することを目的とした500億ドル(約7兆
2000億円)規模の計画の一環として発表された。

業界団体からは中国への依存度を減らすため、政府からのさらなる支援を求め
る声が上がっていた。

中国は半導体の製造拠点となっているが、新型コロナウイルス対策の厳格なロッ
クダウンの影響で製造が停滞。半導体は世界的な供給不足に陥っている。

アメリカと中国は貿易や技術をめぐって長らく対立している。

アメリカが中国にテクノロジー分野での優位性を奪われることが懸念される中、
ジョー・バイデン米大統領は8月、ハイテク製造と科学研究に2800億ドル(約38兆
円)を投じる法案に署名、同法が成立した。