今週末に中秋節を迎える中国では、名物の月餅(げっぺい)を食べたり、知人に贈ったりする風習が広く浸透している。中国政府がこの月餅の中身や価格にまで介入する「徹底指導」を続け、注目を集めている。背景には月餅のビジネスをめぐる様々な問題がある。

 「高すぎる月餅は断固として抑止する」。中国商務省が8日に開いた記者会見で束珏婷報道官はこう述べた。同省は8月末までに6千もの月餅の販売業者を現地やオンラインで調査。販売業者に対して改善を求めたり、当該部門に通報したりしたケースが33件あったという。

 同省などは6月、月餅の価格が500元(約1万円)を超える場合は経営者に対して原価の調査をするなど、厳しく監視する方針を発表。他にも包装に「貴金属やマホガニーなどの貴重な材料」の使用、月餅のあんにフカヒレやツバメの巣などの高級食材を使うことも禁じた。

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