サンマの不漁に加え、今年はさらに追い打ちをかける事態が起きています。

サンマ漁船の船長が心配するのは、ロシアのウクライナ侵攻による日ロ関係の悪化です。

第三十八千代丸 前山浩章船長
「ロシアとの関係が、心配は心配ですね」

現在、サンマの漁場ができているのは、北海道から東に1000キロ以上離れた海域です。根室から最短ルートで向かうと、ロシア側が主張するEEZ(=排他的経済水域)を通ることになります。そのため、ロシア当局に拿捕(だほ)されたり、「臨検」と呼ばれる船の検査を要求されたりする可能性もあり、ここを迂回(うかい)する遠回りルートに変更する船もあるとみられています。

第三十八千代丸 前山浩章船長
「今回は(ロシア主張のEEZの)中を通りました。何の保証もないですよね、安全面で。恐怖と言えば恐怖です」

別のサンマ漁船の船長からも「国からロシアのEEZに入るなら自己責任と言われている。ひどい話だよね。4~5日かかる漁で、迂回する場合は、さらに半日余計にかかる」という声が。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8196bdc3add39b2d9d48dfd669558454b714d207