車にひかれ男性死亡 3台の車の運転手ひき逃げなどの疑いで逮捕
2022年9月12日 20時27分 事故
10日、茨城県龍ケ崎市の県道で28歳の男性が車にひかれて死亡した事故では、事故を起こしたあと現場から立ち去ったとして合わせて3台の車の運転手がひき逃げなどの疑いで逮捕されました。男性は数分ほどの間に3台にひかれたとみられ、警察は事故の詳しい状況を調べています。
10日午前3時前、龍ケ崎市小通幸谷町の県道で軽乗用車の運転手から「男性をひいた」という通報があり、現場で倒れていた市内に住む28歳の男性が、搬送先の病院で死亡しました。
警察がその後、周辺の防犯カメラなどの捜査を進めたところ、この軽乗用車が事故を起こす前に3台の車が男性をひいて現場から立ち去っていた疑いがあることがわかったということです。
警察は12日までに、3台の車の運転手を逮捕して詳しい状況を調べていますが、調べに対し、1人は「動揺して逃げてしまった」と容疑を認め、残る2人は否認しているということです。
これまでの調べによりますと男性は数分の間に3台の車にひかれたとみられ、いずれの車も車の底の部分に事故の痕跡が多く見られる一方、ボンネットなどに大きな傷が見当たらないということです。
警察は事故の状況をさらに詳しく調べています。
・事故の経緯
これまでの捜査でわかっている事故の経緯です。
事故が起きたのは10日未明のことでした。
龍ケ崎市小通幸谷町の県道で軽乗用車の運転手から「人をひいてしまった」と通報がありました。
現場には近くに住む会社員の28歳の男性が倒れていて搬送先の病院で死亡しました。
運転手は「路上に何かがあることに気付いてスピードを落としたが、間に合わずに乗り上げた。自分の前にもひいた車があるかもしれない」と話したということです。
警察がこの話をもとに捜査を進めた結果、この前に、3台の車が男性をひいて現場を立ち去っていた疑いがあることがわかり、それぞれの車を運転していた3人を逮捕しました。
このうち1人は「動揺して逃げてしまった」などと容疑を認めているということです。
残る2人は「何かにあたったと認識しているが人だとは思わなかった」とか「人と衝突はしていない」などと話し容疑を否認しているということです。
これまでの調べによりますと3台の車は数分間の間に男性をひいたとみられ、いずれも現場からの通報はなかったということです。
また、3台は車の底の部分に事故の痕跡が多く見られた一方でボンネットなどに大きな傷は見つかっておらず、警察は事故の詳しい経緯を調べることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220912/k10013814991000.html