「旧統一教会との関与ない」って言っていたのに…自民党の国会議員5人、共同通信アンケートへの回答は「虚偽」? 【全議員回答一覧・更新版付き】
2022/09/13

 自民党は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と接点がある党所属の国会議員が、379人のうち179人だったとする調査結果を8日に公表した。この結果を見て、旧統一教会と政治の問題を調べてきた共同通信取材班のメンバーは首をひねった。共同通信が7~8月に実施した教団との関わりを尋ねるアンケート結果と「数字のずれ」を感じたためだ。

 そこで、179人のうち、自民党が「一定の接点があった」として氏名を公表した議員121人が、共同通信のアンケートにはどう対応していたのかを調べてみた。すると、アンケートでは「旧統一教会との関与はない」と否定していた議員が(発表当日の9月8日時点で)5人いることが判明した。さらに、アンケートに答えてくれなかった議員は36人もいた。ほかに、アンケートに「分からない」と答えた議員は16人だった。

 もちろん、議員が一報道機関のアンケートに答える義務はない。正直に答える義務もない。ただ、自民党のトップでもある岸田文雄首相はこれまで「政治家の立場から、それぞれ丁寧に説明していくことが大事だ」と繰り返し述べてきた。裏を返せば、これらの議員にとって旧統一教会とは、それほど隠したい、やましい関係だったのかと邪推したくなる。ちなみに、岸田首相自身もアンケートにはいまだに回答していない。(共同通信取材班)