岐阜県と岐阜大(岐阜市柳戸)は、気球で食べ物や植物を成層圏へ打ち上げるプロジェクトを進めている。
載せた物体にどのような変化が見られるかを実験で確認することで、企画に携わる県内の高校生に宇宙への関心を高めてもらう。

 県と岐阜大が昨年11月に立ち上げた「ぎふ宇宙プロジェクト研究会」が企画。
県内の航空宇宙関連企業が培ってきたノウハウを生かし、宇宙産業を岐阜の中核産業に育てるほか、
県内の高校生にもプロジェクトに携わってもらうことで、将来の宇宙産業を担う人材の育成を狙う。
大垣市本町のIT企業「GOCCO.」との連携で気球を成層圏まで飛ばす。
岐阜高校(岐阜市大縄場)と岐山高校(同市長良)から高校生5人も参加する。

 成層圏は地上10~50キロの大気層。チームは、ヘリウムガスで膨らませたゴム製の気球で、食べ物や植物を成層圏まで飛ばし、
地上と成層圏の気温や気圧など環境の違いにより生じる変化を小型カメラで観察する。

 打ち上げたい物を話し合う会議が11日に岐阜大で行われ、高校生たちはカイロや食用の花など、思い思いに提案。
ゆでたパスタを提案した岐山高校1年の男子生徒は「成層圏では、ゆでる前のような乾麺になるのではないか」と推測した。
今後、研究会で高校生のアイデアから実現可能な物を精査する。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a1e31254c494076951df23ba43b447698180d8f6