9/15(木) 6:00配信 オリコン
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 俳優の役所広司が、動画配信サービス「Netflix」のオリジナルドラマ『THE DAYS』(全8話)で主演を務めることが明らかになった。2011年に起きた福島第一原発事故を事実に忠実に描き出すドラマで、最前線で指揮をとった福島第一原発の吉田昌郎所長をモデルとした人物を演じる。Netflixシリーズとして来年(2023年)、世界同時配信される。

 あの日、あの場所で、本当は何が起こっていたのか。入念なリサーチに基づき、政府、会社組織、そして現場で命を懸ける者たち、異なる三つの視点から事故を克明にとらえ、真実に迫る、緊迫の七日間を臨場感たっぷりに描く。撮影は、ワーナー・ブラザース映画製作のもと、2021年6月から10月にかけて行われた。

 Netflixシリーズ初出演となる役所は「最初は題材が題材なだけに『これをエンターテインメントにしていいのか?』という気持ちがありましたが、プロデューサーの話をお聞きして意義を感じ、出演を決めました」と、語る。

 本作を企画・プロヂュースするのは、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズなど大ヒット作を手がける一方、『はだしのゲン』といった骨太な社会派ドラマを世に送り出してきた増本淳。

 企画意図について「勇気ある者たちが日本の危機に立ち向かったという美談、英雄譚にはしたくありませんでした。4機の原子炉が同時に暴走するという、まさに死の淵に立たざるを得なかった人々が味わった恐怖と不条理をできうる限り事実に忠実に伝えることをテーマとしました。そして、十年以上が経過した今もなお終わりの見えないこの事故の存在を世界の人々に忘れずにいてもらいたいという願いから制作に至りました」と、明かしている。

 役所は「チェルノブイリでさえ経験しなかった全電源喪失といった極限状況下でも信念を持って指揮をとるリーダーですが、英雄として描かれるわけではありません。原子炉が落ち着いた後も続く、事故に対する彼の終わりなき問い、そこにこそ本作の意義があるのだと思います」と、決意の程を語っている。