内閣支持率32%12ポイント減 時事通信調査、発足後最低:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA157QC0V10C22A9000000/
危険水域」と「退陣水域」
なぜ政治家はこれほど「世論」を気にするようになったのでしょうか。
最大の理由は96年の総選挙から導入された小選挙区制です。複数の候補者が当選する中選挙区制と違って、ひとつの選挙区から1人しか当選できない小選挙区制は世論の風向きの影響をもろに受けます。また、小選挙区制ではその選挙区で与党を代表するただ1人の議員となるため、内閣と考えが違うとは言いづらい。与党の議員にとって、「内閣の評価」である内閣支持率は選挙の当落に大きく関係するようになったのです。07年に誕生した福田政権は支持率の低迷などによって退陣を求める声が与党内からも上がり、在任わずか1年で辞任。その後の麻生政権、民主党による3政権も支持率低下に苦しみました。一般的には支持率が30%を下回ると「危険水域」となり、20%を下回れば「退陣水域」とされています。