飛行時間を半分に? JALも導入予定、マッハ1.7の超音速旅客機『Boom Overture』をアメリカン航空が発注

世界最大手の航空会社であるアメリカン航空(American Airlines)は8月16日、超音速旅客『ブーム・オーバーチュア(Boom Overture)』最大20機を購入する契約を締結したことを発表した。

なお、将来的にさらに40機を追加で発注するオプションが含まれている。

 アメリカン航空のCFOであるDerek Kerr氏は述べる。「『Boom Overture』ジェットは長距離フライトの所要時間を半分に減らすことができて、
マイアミからロンドンは5時間以下になります。運営コストやチケット料金がかさみ、2003年に廃止されたコンコルドの速度には達しませんが、
他のあらゆる民間航空機の飛行時間との差は歴然です」

 『Boom Overture』の速度はマッハ1.7(およそ時速2,010km)。乗客定員は65人~80人で、『Airbus A320』の140人~170人や、
『Boeing 737』シリーズの149人~220人の約半分。

 航続距離4,250海里(7,871km)は、大量輸送機で世界最長になると見られ、製造する米国の航空機メーカー、ブーム・テクノロジー
(Boom Technology)の創業者でCEOのBlake Scholl氏は「Overtureは、飛行時間を半分にするパラダイム・チェンジで競争力をもたらします」と語る。

 ユナイテッド航空も『Boom Overture』を発注する契約を以前に締結しており、今後は競合他社が追随する可能性も考えられる。
ちなみに日本航空(JAL)は、2017年に最大20機、発注することを明らかにしている。

 2014年にコロラド州デンバーで設立されたBoom Technologyは、2026年に初飛行、2029年に納品開始を予定している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/23354e6851632909391c14cc245384718a7ba6cb
アフターバーナーなしでM1.7
https://www.aviationwire.jp/wp-content/uploads/2021/06/210604_Boom_overture_04-640.jpg
https://media.loom-app.com/bi/dist/images/2021/06/07/60ba88d6e459cb0018a2c523.jpg
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