https://www.cnn.com/2022/09/15/politics/us-ukraine-aid-weapons/index.html
バイデン政権は、ロシアと戦うウクライナを支援するアプローチを大きく変えるつもりはないようで、ウクライナ軍がここ数日、ロシアから数千マイルの領土を奪還しているにもかかわらず、今のところ一部の武器要請を拒否していると、関係者がCNNに語っている。
米国当局は、ウクライナの最近の勢いは、西側がここ数カ月ウクライナに提供してきた種類の武器や情報が効果的であったことの証拠であると広く受け止めている。また、ここ数日のウクライナの急速な進展を戦争の転機と呼ぶのは時期尚早であり、ロシアの限界には程遠いと警告する者もいる。
ウクライナ側は最近、国会議員や国防総省に長距離ミサイルシステムや戦車を要求しているが、関係者は戦況が短期的に劇的な戦略転換を正当化できるほど変化したとは考えていない。
しかし少なくとも今のところ、アメリカはウクライナ軍が何ヶ月も前から要求している、ATACMSとして知られる長距離陸軍戦術ミサイルシステムを提供する気はないようだ、と関係者はCNNに語った。ATACMSの射程は最大300キロ、つまり約185マイルだ。ロシアへの攻撃に使われる可能性があるため、ATACMSを提供することはエスカレートになりかねないと政府は考えている。現在、米国がウクライナに提供する兵器の最大射程距離は約49マイルだ。
コリン・カール国防次官(政策担当)は8月下旬、記者団に「現在の戦闘に直接関連する目標にATACMSを使用する必要はないというのが我々の評価だ」と述べた。
先週、ロイド・オースティン国防長官は、米国の立場が変わっていないことを示唆した。「GMLRSロケットを使用したHIMARSは、ウクライナ人がウクライナ国内で必要とする標的を攻撃することを可能にするという点で非常に優れている」とオースティンは金曜日にプラハで述べ、ATACMSについては言及しなかった。
2月の紛争開始以来、バイデン政権はウクライナへの武器供与に漸進的なアプローチをとってきた。場合によっては、紛争の初期にはあまりにもエスカレートしていると見なされたであろう武器の供与に後から同意することもあった。しかし、その線引きは時間とともに変化し、一部の元政府高官からは恣意的であると批判された。
また、米軍関係者の中には、現在エスカレートしすぎると考えられているシステム(例えばF16戦闘機など)が、いずれウクライナに提供される可能性があることを認めている者もいる。しかし、これらの関係者は、そのような決定は遠い将来のことであり、ウクライナの最近の成功とは関係がないだろうと警告している。また、現在、そのような議論が行われている様子もない。
国防総省のパット・ライダー報道官は2日、記者団に対し、「ウクライナはいくらかの前進はあったが、まだ非常に厳しい戦いが続いており、この先も厳しい戦いが続くので、それを念頭に置いておく必要がある」と述べた。「彼らのニーズを聞き、国際社会と協力するために、これまで通り対話を続けるのは妥当なことだと思う。