夜空に火球が見えた時間は10~20秒と、隕石にしては異常に長かった。英グラスゴー大学の専門家は、隕石と宇宙ゴミの両方の特性を持っていたと指摘し、現在、映像を解析して軌道を調べていると説明。「その間は推測するしかない。いずれにしても、驚くべき出来事だった」と振り返った。

火球は大抵の場合、ほんの数秒しか見えない。昨年、イングランド中部に落下した隕石が夜空を流れた時間は7秒だった。

今回の火球は現地時間の14日午後10時ごろ観測された。比較的時間が早かったことや、空が晴れていたことからグラスゴーのような都会でも多くの人が目撃したという。スマートフォンや玄関カメラで撮影した映像をSNSに投稿する人も相次いだ。

英隕石観測団体の創設者は、現時点では宇宙ごみだったと推定していると述べ、「一般の人が撮影した動画から判断すると、隕石よりも動きがはるかに遅いように見える」と指摘した。

国際流星機構(IMO)のウェブサイトには800を超す報告が寄せられたといい、同団体はその情報をもとに火球の軌道を調べている。

火球の経路はスコットランドと北アイルランドを隔てるノース海峡の上空を通過し、スコットランド西部沖のアイラ島上空で終わっていた。
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