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フッ化水素酸が皮膚にかかることによりおこる化学熱傷では、表面だけでなく体内組織に深く浸入し、重篤な症状を示す。
また、かかった部位が広いと皮膚から吸収された後に体内のカルシウムと反応し、急性カルシウム血症により致命的な全身障害を示すこともある。
かかった直後には自覚症状がなくても、皮膚から浸入したフッ化水素酸が骨に達し、数時間後に痛み始めることがある。このような理由により、たとえ希薄でもフッ化水素酸から発生するフッ化水素ガスを吸入したり、フッ化水素酸に接触したりすることのないよう、格段の注意が必要である。