衣装、モデル 多種多様 越前市でファッションショー:日刊県民福井Web
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ダイバーシティ(多様性)をテーマにしたファッションショーが十七日、越前市役所庁舎前ひろばで行われ、LGBTQ(性的少数者など)や障害者、外国人ら約八十人がランウェイを歩いた。出演者らは「ダイバーシティを発信していることがすごくうれしい」と話し、晴れやかな笑顔で自分らしさを表現していた。 (水野志保)

衣料品ブランド「axes femme(アクシーズファム)」を国内外で展開するアイジーエー(本社・越前市)と同市が共催。同ブランドの二十周年を記念して実施した。さまざまな立場や年代の人がファッションを楽しむとともに、本社のある同市が推進するダイバーシティを認め合うまちづくりを知ってもらおうと企画した。

性的少数者などを支援する越前市の有志団体「なろっさ!ALLY(アライ)えちぜん」のメンバーや当事者は同ブランドから自ら選んだ衣装で登場。ブラウスとスカートを着用した藤田美保代表(50)は「舞台に上がるまではドキドキしたが、赤いじゅうたんに上がると行くぞと思えた」と振り返った。ワンピースを選んだ「なろっさALLYふくい」の山口はつみ理事長(64)は「自分らしさを出せればいいと思って思いっきりやれた」と話した。

福井文化服装学院と仁愛大、仁愛女子短大の学生は同ブランドの古着を縫製し直して衣装を制作。かっこいい女性をイメージしてブラウスとズボン、ジャケットをデザインした福井文化服装学院一年の前田菜々美さん(18)は「かっこよさを象徴するジャケットをたくさん見てもらいたいと思って頑張った」と話した。

武生商工高校美術部の生徒は紫式部をテーマにデザインしたワンピースやシャツを披露。アイジーエーの五十嵐昭順社長(44)も同校にインスピレーションを受け、紫式部をイメージしたシャツとスーツで登場し、会場を沸かせた。